経済発展著しいインド、特に都市部の発展は驚くほどのスピードです。
インド最大都市ムンバイの一部はインドとは思えないほど発達し、首都デリーでは日本式地下鉄が全線開通し、中間層や富裕層の増加と共に、先進国ブランドがインド各地に旗艦店を構えるようになっています。
その勢いに取り残された貧困層は相変わらず多数存在し、街の中でも格差のコントラストとなっていますが、私が初めて訪印した10年以上前と比べても、勢いのある中間層が増えていることを実感します。街を走るキレイな輸入車や近代的な建物の増加など、道路や街並みから感じ取れる変化のパワーは、発展しきった先進諸国にはないものです。
特に食文化に大きな変化が見られます。
数年前にはなかった欧米のチェーン店が続々と進出しています。
2014年のコンノートプレイスにはスターバックスとKFCが堂々と店を構えていましたし、Sushiショップもたくさんあります。マクドナルドは相変わらずの大盛況でした。それらの店は、インドにおいては中級以上のランクです。価格は先進諸国と同等レベルなので、インドにおいては中間層以上の人々しか利用することはできません。
高級ランクの食のシーンにおいては、もともと存在するフランス料理、イタリア料理など外国の専門料理店、古典的な各地方のインド料理店の枠を超えた、ジャンルに捉われない新しいフュージョンの高級店などが現れ、それらのレストランは国外でも高い評価を受け国を超えて評判となっています。
2013年アジアのベストレストラン５０に入っているインドのレストランの数は片手を超えるのです。
もちろん、それらのレストランを利用できるのは、インドでも限られた富裕層（セレブ）だけです。もしくは先進諸国の観光客です。誰でも利用できるわけではありませんが、そのセレブ向けレストランは都市部で増加し、進化し続けています。
このサイトの主（私）は、そんな最新のインドセレブ食事情に大変な興味を引かれまして、2014年初頭のインド旅行（レイクパレスが最終目的地）にて、デリーに敢えて数日間滞在し、現在の有名処をいくつか覗きに行ってしまいました！
予定していたお店全てに行けなかったのが残念、旅行中に胃袋が一つなのが惜しいですね。
私が個人的に興味津々で、独断と偏見で選んだデリーのお店達に、以下レッツゴーです。
①Orient Expressオリエントエクスプレス（タージパレスホテル）：インドNo.1フランス料理店
一言感想：日本の高級フレンチと比較しても劣らないサービスと料理でした
オリエントエクスプレスのサロンカーを模した内装
人生で初めて本物を見ました、リリパット（超ミニサイズ）のパン、秀逸な出来栄え
アミューズはキノコのカプチーノ、濃厚で香り豊か
前菜、白と緑のアスパラガスの組み合わせ
前菜、オマールのビスク、濃厚で美味
インターバル、フランボワーズのソルベ
これが一番のお目当てでした。
ベジタリアンのためのメイン、ブラウンマッシュルームのピティビエ
期待通りの出来栄えとお味
デザート、モワル―オショコラ、完璧なタイミングと出来栄え
デザート、スフレ、完璧なタイミングでサーヴィング
②Indian Accentインディアンアクセント（マナーホテル）：フュージョンインド料理
一言感想：素晴らしくお洒落なレストラン、何料理か分からないけど大変に美味しい。
高級感溢れる内装。
富裕層インド人カップル、海外在住とおぼしきインド人含む多国籍グループ、欧米の観光客ばかり
アミューズ、チーズと香草入りミニナン
アミューズ、マサラ風味のマッシュルームのポタージュ
前菜2種類、チキンサモサ入りパロータ風エンチラーダ、ダル入りワカモレ風トルティージャ
？だけど美味しい
インターバル、クミンとブドウのソルベ
簡単なランチコースなのに。。。
ラム肉のマサラソース、揚げ春雨もどき添え
とにかく美味しい
蟹のターメリックラヴィオリ、コリアンダーとメティの香り
すっごく美味しい
キャラメル風味ダヒ入りロール、胡麻のラドゥ添え
物凄く美味しい
ソアンパプディのピスタチオアイスクリーム
衝撃的に美味しい
③Emperors Loungeエンペラーズラウンジ（タージマハルホテル）：最新アフタヌーンティー
一言感想：お菓子のレベルは英国同様にあと一歩、製菓技術に関してはもっとフランスに学ぶ必要がありますが、マカロンパリジャンに挑戦しているところが最先端です。。
高級ホテルらしいラウンジ、スマートなサービス
見た目は完璧なアフタヌーンティー、マカロンパリジャン付き、ホットチョコレートも選べます
マカロン（フランス）、ビスコッティ（イタリア）、チョコチップクッキー（英米）など国際的な取り合わせ
スコーンは英国で一般的な素朴タイプ、たっぷりのクロテッドとパイナップルジャムが秀逸
④Varqヴァルク（タージマハルホテル）：フュージョンインド料理
一言感想：お洒落でサービスも文句なし、その前に食べすぎていなければ（消化不良）最高に美味しかったでしょう。
インド文化をイメージしたシックな内装
アミューズ、スパイス入りダヒ
パニールのサモサ、薄い春巻きのような不思議な食感
前菜、ヴァルクのスペシャルティ蟹料理、美味しい
インターバル、ソルベ（風味は失念）
ハーブ入りナン、美味しい
メイン、海老のマサラソース、枝豆リゾット添え、とてつもなく美味しい
メイン、ラムのビリヤニ、美味しいけど限界（もう呑み込めない）
今回はデリーに3泊しましたが、一般家庭訪問と料理レッスン、アグラ観光もあり、これ以上デリーの評判のレストランには行けませんでした。行けても、お腹がいっぱい過ぎて食べることができなかったでしょう。大食漢でないのが残念です。。
以下には今回食べたその他のレストランの料理を列挙しましょう。
⑤アグラの地元で人気レストランにて
一言感想：ローカルだけど確かに美味しい
バターチキン
タンドリーベジタブル
ナン
⑥パーンティヤPaantya（シヴニワスパレスホテル）：ムガル料理
一言感想：味もサービスも特筆すべき点はなし
プールサイドのロケーションは素敵
アミューズ、パパドなど
前菜、チキンティカ
前菜、パニールボール
メイン、ノンべジのタンドリー料理、前菜と一部内容がかぶっているのはX
メインの付け合せ、ダルカリー、ライタ、ライス
メイン、マライコフタ、期待通りの味ではない
デザート、グラブジャムン
⑦Neel Kamal二―ルカマル（レイクパレスホテル）：メーワール王国料理
一言感想：古典的でありながら先進的な料理、ゴージャスな空間
インドとヨーロッパが融合した内装、中庭に面する
アミューズ、豆のサブジ
4種のチャッツネとアチャール
パパド
前菜、タンドリーマッシュルームとパニール
ベジタリアン前菜、アーモンドスープ
ノンベジタリアンの前菜、トマトとダルのスープ
ノンベジタリアンのメイン、スペシャルターリ
ベジタリアンのメイン、スペシャルターリ
デザート、ラスマライ
最後に今回のインド料理レッスンの様子と料理が以下です。
⑧インド料理レッスン：シーク教徒の家庭料理
一言感想：ベジタリアンメニューをリクエスト、定番だけどとても美味しい家庭料理
メニュー：アルゴビ、ダルカリー、野菜のプラオ
⑨インド料理レッスン：レイクパレス（二―ルカマルの総料理長による）
一言感想：最高のサービスとパフォーマンス、オリジナルエプロン＆レシピブック付き
メニュー：チキンカリー、白身魚のフィロ焼き、ホウレン草と松の実のサブジ、ナン
